2017年 03月 02日
だるまちゃんとにおうちゃん
かこさとしさんが40歳代のときに書いたもの、でしょうか。
幼い子どもならではのわがままオンパレードなのですが、
大人とのやり取りを通して愛情を感じながらも折り合いをつけていくだるまちゃん。
周囲の協力のもと、友達との関係を保ち、自己肯定していく姿がいとおしくなる本です。
ぜひ母の声で、父の声で、祖父、祖母の声で読み聞かせてあげたい一冊です。
90歳になられてからの執筆。
まずタッチの違いに興味深いものを感じました。
それから、人一倍子どもや社会に対する思い入れがあるかこさとしさんが、
この年齢になって書いたということにも感慨深いものがあります。
いつまでも子どもたちのことを思っていてくれる人がいる、
そんなあたたかい気持ちを感じる一冊です。
by thuchinouta
| 2017-03-02 20:40
| book