正置友子さん

揖保川図書館で興味深い講演会がありました。
イギリスヴィクトリア朝時代の絵本研究についてです。
講師は正置友子さん。

日本の絵本について試行錯誤しているうちにたどり着いたのが
絵本作成、出版の原点である
イギリスの1860年代。

木版画の時代を切り開いてきた
若き彫り師と絵師に焦点を当て研究。

数多くのアンティーク絵本、
当時の彫りが入った木片など
実際に見て触れることも体験できました。

正置友子さん_d0347652_21064928.jpg

日本の浮世絵との比較のお話しも大変面白く、
また実際にヴィクトリア朝時代の絵本、
アラビアンナイトに見られるジャポニズムも
見せて頂きました。

2時間半の講演、あっという間でした!

正置友子さん_d0347652_21072176.jpg
講演会講師は正置友子さん。
あこがれの女性です。

33才から子ども文庫を開設。
三児を育て父を見送り
54才で単身イギリスへ。
6年間の研究の末博士号取得。
本家本元のイギリスでその成果を認められ
ハーベイ・ダートン賞を受賞。

物質的な研究だけでなく、
子どもと絵本を哲学することにも
力を注がれ、現在も学び続ける78才。

まるで少女のような瞳の輝き、
品性あふれる落ち着いた物腰、
貫き通した底知れぬ強さ。
素敵な女性。

正置友子さん_d0347652_21100869.jpg

正置友子さん_d0347652_21103462.jpg
左は秋野和子さん、右が正置友子さん

by thuchinouta | 2018-10-03 21:23 | book