2018年 10月 03日
正置友子さん
揖保川図書館で興味深い講演会がありました。
イギリスヴィクトリア朝時代の絵本研究についてです。
講師は正置友子さん。
日本の絵本について試行錯誤しているうちにたどり着いたのが
絵本作成、出版の原点である
イギリスの1860年代。
木版画の時代を切り開いてきた
若き彫り師と絵師に焦点を当て研究。
数多くのアンティーク絵本、
当時の彫りが入った木片など
実際に見て触れることも体験できました。
日本の浮世絵との比較のお話しも大変面白く、
また実際にヴィクトリア朝時代の絵本、
アラビアンナイトに見られるジャポニズムも
見せて頂きました。
2時間半の講演、あっという間でした!
講演会講師は正置友子さん。
あこがれの女性です。
33才から子ども文庫を開設。
三児を育て父を見送り
54才で単身イギリスへ。
6年間の研究の末博士号取得。
本家本元のイギリスでその成果を認められ
ハーベイ・ダートン賞を受賞。
物質的な研究だけでなく、
子どもと絵本を哲学することにも
力を注がれ、現在も学び続ける78才。
まるで少女のような瞳の輝き、
品性あふれる落ち着いた物腰、
貫き通した底知れぬ強さ。
素敵な女性。
by thuchinouta
| 2018-10-03 21:23
| book